
札幌のまちなかに、自然とつながる場所がある。
北海道武蔵女子短期大学 齋藤専門ゼミナールと「課題解決演習」の授業の一環として、学生たちは札幌市中央区にある誠心堂ビルの屋上を訪れました。ここは、都市養蜂に取り組む「さっぽろみつばちプロジェクト」(通称:さっぱち)の活動拠点。
今回のフィールドワークでは、養蜂の実際の現場に足を運び、札幌のまちに根ざした活動にふれるとともに、ミツバチ・ハチミツの魅力を体験的に学びました。
都市のビルの屋上でミツバチが元気に飛び回る光景に、最初は驚いた学生たちも、時間が経つにつれて興味と関心を深めていきました。



ミツバチの“仕事”から学んだこと
学生たちは、実際に巣箱に近づき、ハチミツの採取を体験。普段はなかなか目にすることのない女王蜂や蜜蓋(ミツバチがハチミツを貯めた巣にかける蓋)を観察したり、採れたてのハチミツの味を楽しんだりしました。
また、ミツバチが季節ごとに違う花から蜜を集めること、雄蜂の役割や生態、働き蜂の短い一生など、生命の営みの奥深さにもふれることができました。




「蜂が怖い」はもう過去の話!札幌の街に蜂がいる!
最初は蜂が多くて怖かったけど、「攻撃してこない」と聞いて近くで巣を見ることができました。採れたてのハチミツは、市販のものと全然違って、花の香りが広がってとても美味しかったです(短期大学2年生)
屋上で養蜂していること自体にびっくりしました。虫が苦手だったけど、今回の体験で蜂の印象が変わりました。ミツバチの短い命の中での働きぶりがすごいと思いました。(短期大学2年生)
初めはミツバチが怖かったけど、直接ではないけど触れることでだんだん慣れました。蜜蓋がとてもおいしかったし、ハチミツの本来の味に出会えた気がします。(短期大学2年生)
札幌の街中✖️ミツバチ 地域とつながる、学びのフィールドワーク
体験後は、グループワークで札幌の観光についてディスカッションを実施。
「さっぱち」の活動を通じて、都市における自然との共生や、地域資源を活かした観光・まちづくりの可能性を考える時間となりました。



この体験は、学生たちにとって単なる“見学”ではありません。さっぱちの活動を通じて、都市における自然との共生や、地域資源を活かした観光・まちづくりの可能性について、自ら考えるきっかけとなりました。
ミツバチやハチミツをテーマに、地域を盛り上げるイベントをどう企画できるか。観光資源としての活用方法をゼミでさらに深掘りしていく予定です。
都会の中で自然を感じ、地域とつながる― そんな学びのかたちを体感した、貴重な一日となりました。
北海道武蔵女子短期大学
齋藤貴之 教授