
2025年7月24日〜27日、香港で開催された世界最大規模のマーケティング学会「2025 Global Marketing Conference」において、北海道武蔵女子大学の近藤 公彦教授が研究成果を発表しました。
発表タイトル:
「Managing Interorganizational Integration in Omnichannel Platform: Challenges and Research Directions」(オムニチャネル・プラットフォームにおける組織間統合:課題と研究の方向性)
スマートフォンやECサイトの普及により、店舗とオンラインを行き来しながら買い物をする「オムニチャネル型」の消費行動が当たり前になってきました。企業もこれに応えるべく、あらゆるチャネルを統合し、顧客にとって“どこでも快適に買える”環境づくりを進めています。こうしたなか、本研究ではショッピングセンターや百貨店を「オムニチャネル・プラットフォーム」として再定義し、その成功には運営者とテナント企業との間の“組織間の統合”が欠かせないことを指摘しました。
本研究は、テナントという独立した企業群と、施設の運営者との間の協力関係に注目。イベントや情報共有、データ連携などを通じた「縦の統合」だけでなく、テナント同士が共同プロモーションやサービス連携を図る「横の統合」も、全体として顧客体験の質を高めるために不可欠であると論じています。
このような“つなぐ力”に関する課題は、実務的にも学術的にも重要性を増しており、今後の研究や施設運営の指針となる可能性を秘めています。


お問い合わせ・取材依頼について
北海道武蔵女子大学・短期大学 入試広報課までご連絡ください。
📞 フリーコール:0120-634-007(入試広報課直通)
📧 メール:nyushi@hmu.ac.jp