北海道武蔵女子短期大学、齋藤基礎ゼミナールでは、北海道庁および公益社団法人北海道観光機構が主催する「令和7年度観光人材発掘事業」と連携し、講義とフィールドワークを組み合わせた特別プログラムを実施しました。
本プログラムは、観光業界の現状を知り、地域の魅力を活かした企画立案に挑戦することで、将来の北海道観光を担う人材を育成することを目的としています。
観光の「今」と地域の「歴史」を知る
フィールドワークに先立ち、11月4日(火)に学内で事前学習を行いました。
前半は、連携先である「芦別温泉スターライトホテル&おふろcafé星遊館」の谷川支配人から宿泊施設の運営概要や、就業環境の特徴についてお話を伺いました。
後半は、空知総合振興局の曽根氏を講師にお招きし、日本遺産である「炭鉄港」のストーリーや、赤平市の炭鉱遺産について講義いただきました。
北海道の観光業が抱える課題や、地域資源の重要性について予備知識を深め、現地視察への準備を整えました。


芦別・赤平の魅力を肌で感じるフィールドワーク
11月8日(土)、学生たちは芦別市と赤平市を訪れ、フィールドワークを実施しました。
午前中は芦別温泉スターライトホテル&おふろcafé星遊館にて谷川支配人のご案内のもと、若い世代をターゲットにした、アイデアあふれる多彩な試みを視察しました。
星空や泉質の良さを活かしつつ、「おふろcafé」という新しい業態がどのように顧客を楽しませているのか、サービスの最前線を体感。


午後は赤平市へ移動し、日本遺産「炭鉄港」の構成文化財であり、国内で唯一立坑櫓(たてこうやぐら)や周辺施設を訪問しました。
かつて炭鉱で働いていた三上氏のガイドにより、石炭産業の繁栄と歴史を学習。
事前講義で学んだ知識が、実物を目にすることで確かな学びに変わり、北海道の歴史・文化に気づく機会となりました。



学びや気づきの共有と発表
11月11日(火)、現地での気づきを形にする事後ワークショップを行いました。
学生たちは3つのチームに分かれ、振り返りのグループワークを実施しました。
フィールドワークでの各自の発見や学びを共有するとともに、芦別・赤平の魅力と課題について整理し発表を行いました。


グループワークを終えた学生たちからは、自身の成長や地域への意識の変化を感じさせる多くの感想が寄せられました。
ホテルの充実した無料サービスや多様なリラックス空間に驚き、炭鉱遺産ではガイドの方の生きた言葉によって当時の様子を鮮明に想像することができました 。実際に足を運ぶことで地域の人柄に触れ、歴史を学ぶ楽しさを知ったからこそ、この魅力をもっと多くの人に伝えたいと強く思いました 。
現地の魅力に触れて「なぜ若者に知られていないのか」と疑問に思うほど、驚きに満ちた体験でした 。グループワークでは自分にはなかった他者の率直な意見を聞けたことが非常に新鮮で、議論を深める楽しさを実感しました 。今後は多角的な視野を持って、地域の活性化について考えていきたいです 。
事前学習で想像していたものを、実際のフィールドワークが大きく超えていく感覚を味わい、五感で学ぶ意義を改めて実感しました 。ホテルでの細やかな選択肢の多さや、炭鉱遺産のリアルな空間には圧倒されました 。現地に行って自分の目で見て触れることで、学びの幅が大きく広がったと感じています 。
未来の観光人材へ
今回のプログラムを通じて、学生たちは単なる観光旅行ではなく「仕掛ける側」の視点で地域を見つめ直すことができました。
現場のリアルな課題と地域の深い歴史の両面を学んだ経験は、将来、観光業界や地域創生の分野で活躍するための大きな糧となるはずです。
齋藤ゼミナールでは、今後も行政や企業、地域と連携したフィールドワークを通じて、地元の人たちも楽しむことができる持続可能な地域観光のあり方について探求していきます。
北海道武蔵女子短期大学
齋藤 貴之 教授
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